コラム

2022.02.06

Zoomウェビナーのアーカイブ配信とは?メリットと方法を紹介

コロナ禍以降、ビジネスシーンで注目を集めているZoomウェビナーですが、決まった時間に放送されるリアルタイム配信(ライブ配信)だけでは参加者がどうしても限定されてしまいます。より多くの方に視聴してもらうためには、Zoomウェビナーを録画保存して、後からリンクを共有して再配信するアーカイブ配信がおすすめです。

当記事ではアーカイブ配信の定義から配信するメリット、さらには配信方法までを解説します。Zoomウェビナーの制作・配信を検討している方はぜひ参考にしてください。

アーカイブ配信とは

「アーカイブ(Archive)」には「記録」という意味があり、アーカイブ配信はその名の通り、ウェビナーの映像・音声をすべて録画して配信する方式を言います。ライブ配信とアーカイブ配信のハイブリッドで、ウェビナーを計画する企業やビジネスパーソンも少なくありません。

このアーカイブ動画の配信方法には、「オンデマンド配信」と「ダウンロード配信」の2種類があります。それぞれの違いについて見ていきましょう。

オンデマンド配信とは

オンデマンド配信とは、録画したウェビナー動画をアップロードして、視聴者が好きなタイミングでアクセスして視聴できる配信形式です。もっとも身近なオンデマンド配信といえばYouTubeでしょう。視聴者は企業側から共有されたURLをクリックするだけで簡単にウェビナーを再生できるため、主催者側が視聴へ誘導しやすい配信方法と言えます。アーカイブしたウェビナーを再度オンラインで配信したい場合にもオンデマンド配信が有効です。

ダウンロード配信とは

ダウンロード配信では、まずは配信されたウェビナー動画をすべてダウンロードしてからでなければ視聴できません。しかし、一旦ダウンロードしてしまえばどこでも快適に再生できるところは、ダウンロード配信ならではのメリットです。

一方、視聴時にはすべてのデータをダウンロードしなければならず、パソコンなどの端末内にはある程度の保存領域を確保する必要があります。一度ダウンロードしたら何度でもリピート再生できますが、運営側はダウンロード期限を設けるなど、視聴を制限することも可能です。

Dropboxなどに動画を格納し、アクセス権限を付与してダウンロードして視聴していただく手法は代表的なダウンロード配信方法です。格納場所は主催者が指定することができます。

ウェビナーでアーカイブ配信がおすすめの理由

多くの組織・企業のZoomウェビナーをプロデュースしている株式会社ジムですが、基本的にはライブ配信よりもアーカイブ配信のウェビナーを推奨しています。その理由はさまざまですが、ここでは代表的な理由を5つ紹介します。

参加者が好きな時間にウェビナーを視聴できる

アーカイブ配信最大のメリットは、時間や場所の制限なく参加者が動画を視聴できる点にあります。配信時間が決まっているライブ配信は参加できる人が限られてきますが、アーカイブ配信であれば好きなタイミングでクリックし、視聴してもらえます。見逃した部分を巻き戻したり、繰り返したりして再生できる点も魅力です。これらの機能でウェビナーへの理解を深めてもらうことができるでしょう。

ただし、配信だけしても見てもらえなければ意味がありません。ウェビナー動画を共有するときには、配信期限を設けるなどして積極的に視聴へと誘導しましょう。

参考:【2022年最新版】Zoomの録画機能でセミナーを撮影して動画を制作する方法

よりハイクオリティなウェビナー配信が可能

リアルタイムで配信するウェビナーとは異なり、アーカイブ配信ではあらかじめ撮影した映像データを編集、加工して配信することができます。動画をトリミングしたり、テロップを入れたりすることで、より視聴価値の高いウェビナー動画が完成します。バーチャル背景を作りこむのもおすすめです。動画をしっかりと作り込んで、ウェビナーのクオリティを上げたい方におすすめです。

参考:Zoomのプレゼンを成功させる!資料の作り方と3つのコツを徹底解説

Zoomの画面共有でパワポスライド内に登壇者が入ったようなプレゼンができる

配信トラブルが起こりにくい

ライブ配信のウェビナーでは、チェックを重ねて万全の体制を整えたつもりでも何が起こるかわからないものです。万が一、当日の通信環境や機材の調子が悪くて音声や映像が乱れたとしても、やり直しはききません。

それもアーカイブ配信であれば、トラブルが発生したとしても録り直しがきくため、結果としてハイクオリティなウェビナーを配信できます。

資産として保存できる

オンデマンド配信であれば、録画したウェビナー動画を映像資産として残すことができます。この資産は営業先へのプレゼン資料として活用できますし、自社のホームページにアップすることも可能です。その場限りの視聴コンテンツとなるライブ配信よりも活用の場を広げられる点は大きなメリットといえます。

配信工数を削減できる

ウェビナー開催時には開催日時の告知から申込みフォームの作成と管理、会場設営、そして当日の配信とさまざまな作業が発生します。特にライブ配信では毎回作業が発生するため、人手もコストもかさみがちです。

一方、アーカイブ配信では録画したウェビナーを繰り返し配信することで、ウェビナー開催にかかる作業の手間とコストを削減することができます。アーカイブ配信でも撮影や編集に手間とコストがかかりますが、長い目で見れば効率的な配信方法と言えるでしょう。

アーカイブ配信にはデメリットもある

メリットが多いアーカイブ配信スタイルのウェビナーですが、デメリットがまったくないわけではありません。

ライブ配信のようにリアルタイムで参加者とのコミュニケーションが取れないアーカイブ配信では、相手の反応が見えずに一方的な配信になりがちです。また、何度でもやり直しがきくことから、運営側に「失敗したらやり直せばいいや」という気の緩みが生まれ、プレゼンや運営のスキルがいつまでたっても向上しないことも。

これではウェビナーを開催する意味がありません。自社のウェビナーの課題を可視化できるように、配信後は参加者からアンケートを取るなどしてフォローアップに努めましょう。

また、動画を編集してクオリティの高い動画を配信・活用したいと考えたとしても、一定の編集スキルも求められます。自社に経験者がいない場合、動画編集に時間を要するかもしれません。

参考:Zoomウェビナー後にアンケートは必要?期待できる効果を解説

Zoomウェビナーのアーカイブ配信方法

ウェビナーの配信媒体はさまざまですが、そのなかでもやはりZoomは主流なコミュニケーションツールです。このZoomではライブ配信はもちろん、アーカイブ配信も可能です。ここからは撮影した動画データを、Zoomを通じてアーカイブ配信する方法を説明します。

アーカイブ配信の共有方法

Zoomでアーカイブ配信をするためには、まずはZoomでオンデマンドウェビナーを開催する必要があります。この際には、登壇者以外ののビデオをオフにしておきます。

実際にウェビナーを開催した後は、Zoomアカウントの「記録」タブから該当の動画の右側にある「共有」をクリック、「共有情報のコピー」の順でクリックすると、URLとパスワードがクリップボードにコピーされるのでそれをお知らせすればオンデマンド配信ができるようになります。ただし録画したままの動画であることから編集などはできません。

YouTubeへのアップロード方法

Zoomに記録したウェビナー動画はYouTubeにアップロードをすることができます。Zoomにサインインをしたらナビゲーションメニューから「記録」を選択し、「ダウンロード」へと進みます。

ダウンロードが完了したら次にYouTubeのアカウントにログインしてホームへと進み、「YouTube Studio」から動画をアップロードしましょう。公開された動画のURL情報を視聴希望者に共有するだけで配信は完了です。YouTubeは多くの人にとって身近なサイトであるため、上手に利用して参加者を増やしていきましょう。

参考:Zoomだけじゃない!ウェビナー開催時のおすすめツール5選!

アーカイブ配信の注意点

Zoomウェビナーをアーカイブ配信するときに押さえておきたいポイントは以下の3つです。これらを押さえておくだけで、より質の高いウェビナーを期待できます。

著作権・肖像権には要注意

ウェビナー開催時には、講師の肖像権と資料の著作権が発生します。そのため、アーカイブ配信をする際には配信しても良いかどうかを、必ず講師に自演に確認しましょう。講師が著名人である場合は、とりわけ配慮が求められます。著作権・肖像権を守る手段としては、配信ツールに閲覧期間やパスワード制限などを設けて、アーカイブ配信を完了する方法も有効です。

編集スキルのある人材が必要

Zoomウェビナーのアーカイブ配信は、編集できる点がひとつの大きな強みです。しかし、運営側に編集スキルがなければ、せっかく録画したウェビナーもブラッシュアップされません。

未経験者が動画を魅力的に編集するのは至難の技であるため、運営側の編集スキルが不足している場合、外部業者に依頼することをおすすめします。

定期的なアーカイブ配信がおすすめ

ウェビナーのアーカイブ配信を定期的に行うことで、自社のウェビナーに不足している点に気づき、回を重ねるごとに改善していくことができます。複数回配信するたびに、自社のファンが増えていく可能性も考えられます。ぜひ定期的なウェビナーを計画し、制作のノウハウを自社に蓄積していきましょう。

Zoomウェビナーのアーカイブ制作はジムにおまかせ!

Zoomウェビナーのアーカイブ配信には、ライブ配信にはない魅力があることがわかりました。ライブ配信とは違って、何度もウェビナーを視聴いただくことで、自社のサービスや商品の魅力に気づいてもらえるかもしれませんね。しかしながら、アーカイブ配信には編集スキルやノウハウが求められるため、未経験の方にはハードルが高いことも事実です。

「Zoomウェビナーのアーカイブ配信には興味があるけれど、自分たちで制作する自信がない」という方は、ぜひ株式会社ジムにご相談ください。大手企業や学術学会のウェビナー動画を制作した実績をもとに、お客様に最適なウェビナー動画コンテンツを提案させていただきます。愛着のある自社の商品やサービスを、ウェビナーで最大限にアピールできるはずです。

また、ウェビナー終了後の参加者へのアフターフォローについてのアドバイスを行うことも可能です。動画制作前のミーティングから綿密に行わせていただきますので、ぜひ一度お問い合わせください。

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