モーショングラフィックスとは
モーショングラフィックスとは、文字や図形などに動きをつけて動画にしたもののことです。「モーション」は「動き」、「グラフィックス」は「画像」という意味であり、静止画である画像を動かしたものという意味で、静止画と動画の中間に位置しているともいえます。
モーショングラフィックスでは、画像に動きをつけることに加えて、音声や色彩の変化を伴うことが多いことも特徴です。
モーショングラフィックスとアニメーションの違い
モーショングラフィックスと非常に似た用語にアニメーションがあります。アニメーションも静止画に動きをつけ、動画にするという点で違いはありません。
コンテンツをあえて「モーショングラフィックス」であると呼ぶときには、静止させたままにしておくことを前提とした画像、たとえばグラフやチャート図、ロゴなどが含まれていることを示唆していることが多いようです。
モーショングラフィックスの活用メリット
モーショングラフィックスは、近年企業の広告や動画コンテンツのオープニングなどで多く活用されるようになりました。モーショングラフィックスを活用するメリットには、以下のようなものがあります。
記憶に残りやすい
モーショングラフィックスは、静止しているはずの画像に動きをつけることで、受け手にとって強い印象を与えることができます。
人間は、本能的に止まっているものよりも動いているものに対して興味を持つことが知られています。モーショングラフィックスは、この性質をうまく利用したものといえるでしょう。たとえば、静止しているロゴをモーショングラフィックスにすることで、ロゴそのものをより印象深く、記憶に残りやすいものにすることができるのです。
多くの情報を伝えやすい
モーショングラフィックスは、効果音やナレーションと併せて活用される事例も多くあります。動きに合わせて音声を入れることで、はるかにたくさんの情報を伝えることができるからです。
効果音をいれることによって、静止画の印象そのものを強くすることができますが、たとえばキャッチコピーを読み上げるナレーションを追加することで、「どんなブランドなのか」「どんなメリットのある商品なのか」といった高度な情報も付随させることができる可能性があるでしょう。
微妙なニュアンスを伝えやすい
モーショングラフィックスで追加できるものには、色や質感の変化もあります。
たとえば、やわらかな手触り感を持つ日用消耗品のロゴを打ち出したいとき、モーショングラッフィックスによって、その印象を強く残すことが可能です。印象や質感は静止画では伝わりづらく、また言語化も難しいため、情報を視覚的に伝えることが可能なモーショングラフィックスは画期的であるといえるでしょう。
飽きにくい
モーショングラフィックスの特徴として、見ていて飽きないという点も見逃すことはできません。
人は情報量の多いコンテンツに対して、少ないコンテンツよりも長く興味を持続することができます。つまり静止画よりも情報量が多くなったモーショングラフィックスは、見ている人の興味をより長く引きつけることができます。
また、長く興味を引きつけることによって、その分より多くの情報を伝えることはもちろん、よりポジティブな印象を加えることも可能です。
モーショングラフィックスの制作に必要なもの
さまざまなメリットのあるモーショングラフィックスは、制作のために必要なものも多くあります。モーショングラフィックスの制作のために必要なものを、重要度の高いものから紹介します。
コンテンツ企画力
モーショングラフィックスの制作にもっとも大切なものは、コンテンツ企画力です。
モーショングラフィックスは、前述のように多くの情報を伝えることが可能である手法であるため、その分「何の情報を伝えるか」「どのように情報を伝えるか」を綿密に企画しなければ制作をすることができません。
特に、モーショングラフィックスに音声、例えばナレーションをつけることになる場合は、どのような声色で何を言うか決める作業が最初に必要となります。なぜなら、静止画に対する動きは、この音声に合うように制作しなければならないからです。もちろん、音声と調和した動きや色彩の変化を併せて企画することも非常に重要です。
決めなければならない要素が多いこと、また要素を調和させた総合的な制作進行が必要なことから、モーショングラフィックスは通常の静止画の制作と比較しても、コンテンツ企画力がより重要であるといえるでしょう。
デザインスキル
次に必要なものはデザインスキルです。これはモーショングラフィックスを自社制作しようとする場合に必ず求められます。
デザインスキルには、企画に沿ったデザインを考案することはもちろん、考案したデザインを実現するためにAdobeのIllustratorやAfter Effectsなどのツールを使いこなすスキルも挙げられます。また制作したモーショングラフィックスを活用するために、動画編集の知識や技術、Webサイト実装のためのコーディングやJavaScriptのスキルも必要になる場合が多いです。
これらの知識や経験は一朝一夕で獲得できるものではありません。自社に十分な人材がいない場合は、専門業者のデザイナーやエンジニアに頼ることもひとつの方法です。
制作ツール
最後に必要なものは制作ツールです。制作ツールは、モーショングラフィックスを自社制作する場合に必要となります。ツールの一例としてデザインするために必要なAdobe Illustrator、テキストやビジュアル素材を動かすためのAdobeAfter Effectがあります。毎月定額のサブスク契約で利用することができますので自社制作をする場合は、これらのツールの契約と使いこなせるスタッフが必要になります。一方で外注をする場合は、それらをまとめたパッケージプランで費用をまかなうことが一般的です。たとえば、制作をすべて外部業者に依頼する場合、シナリオ制作、絵コンテ制作、素材制作、モーション編集、音声収録、編集、修正などのすべての進行をワンパッケージにまとめることができます。また自社に十分なコンテンツ企画力がない場合、制作前の企画段階で外部業者に依頼をすることも可能であることがほとんどです。
モーショングラフィックスを外注すると、自社制作よりも費用がかかることもありますがメリットもあります。第一に、制作に関わる業務をすべて委託することができるため、よりスピーディかつ労力を節約して制作をすることができます。第二に、制作経験豊富な外部人材のスキルを活用することができるため、質の高いコンテンツを生むことが期待できます。
モーショングラフィックスの制作は株式会社ジムにおまかせ
株式会社ジムは、動画制作やWebサイトに関する制作全般を請け負うクリエイティブ会社です。コンテンツ制作だけではなく、ブランディングを考慮した企画から引き受けることができます。
モーショングラフィックスは、特に企業のブランディングに大変重要な影響をあたえます。モーショングラフィックスの活用は、コミュニケーションデザインのプロであるジムにぜひご相談ください。