「Webサイト制作を外注したいけど、見積もり項目が専門用語ばかりでわからない」とお困りではないですか?
Webサイトの制作は専門的な作業が多く、用語もたくさん出てきます。用語がわからないと、「依頼した制作会社とのコミュニケーションにも支障が……」と不安になることもありますよね。
専門用語を理解しておけば、見積もりの項目が必要か不要かの判断がつきやすくなり、金額交渉もできるようになるでしょう。
そこで今回は、Webサイト制作の主な見積もり項目をわかりやすく解説します。また、おさえておきたい確認ポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
Webサイト制作の主な見積もり項目を解説
Webサイト制作の見積書のほとんどの項目には、専門用語が記載されています。そのため、初めてWebサイト制作に取り組む方には難しく感じてしまうかもしれません。
Webサイト制作の見積書の項目の大半は、以下が多いです。
- ディレクション費(進行管理費)
- 企画費
- 情報設計費
- デザイン費
- コーディング費
- 各機能の実装費
- コンテンツ制作・素材費
- SEO対策費
- 検証(テスト)費
- 運用・保守
初めてWebサイトを制作する方でもこの項目を理解しておくことで、制作工程をイメージしやすくなるでしょう。わかりやすく解説していきます。
ディレクション費(進行管理費)
ディレクション費とは、Webサイト制作の取りまとめ役となるWebディレクターなどの担当者にかかる費用のことです。「進行管理費」と記載される場合もあります。
Webサイト制作は、多くの工程が必要です。そのため、ディレクターはスケジュール通りWebサイトを仕上げるために、各担当者への連絡やスケジュール管理、クライアントとの連絡などを一手に引き受けます。そのディレクターのための費用だと考えると良いでしょう。
企画費
企画費とは、WebサイトのコンセプトやKPIの設定、競合調査分析などの作業にかかる費用です。「プランニング費」と記載する会社もあります。
企画費はサイトの方向性を決めるため、とても重要な項目です。そのため、サイトのコンセプトなどを決めるためのミーティング費用も入っています。また、サイトの規模や構成などによって金額が変動しやすいため、妥当な金額かは、依頼する制作会社に内容を確認して判断すると良いでしょう。
情報設計費
情報設計費は、Webサイト全体の仕様設計にかかる費用です。サイトに必要なページやコンテンツ内容を設計します。会社によっては、ディレクション費に含まれることもあるでしょう。
具体的には、サイトマップやワイヤーフレーム、コンテンツ案を作成し、サイト全体を設計します。
★図作成依頼:サイトマップ例・ワイヤーフレーム例★
デザイン費
デザイン費は、Webサイト全体のレイアウトなどのデザインにかかる費用で、以下の項目に分けて記載されることが多いでしょう。
- トップページ:企業の顔となるページ
- 下層ページ:トップページから派生したページ(会社概要やサービス紹介など)
- 投稿ページ:お知らせやブログ記事などの動的なページ
また、ユーザーが使用するデバイスに合わせて、PC表示とスマホ表示をそれぞれのデバイスに合わせてデザインし、1ソースでつくるレスポンシブデザインが標準です。しかしまれに、PCとスマホを別々のファイルでつくるアダプティブデザインもあります。Webサイトを公開した後の運用で費用が変わることがあるので、事前に確認しておきましょう。
デザイン費の見積もり金額は、ページ単位か工数で算出されます。どちらの方法で算出されるかは、制作会社や案件によって異なります。
他にも、ロゴの作成を依頼したり、デザイン修正をしたりした場合は、追加で費用がかかるため確認が必要です。
コーディング費
コーディングとは、Webサイトをイメージ通り表示させたり、動かしたりするためにHTMLやCSSなどのプログラミング言語を使って指示を書く作業のことです。
具体的には、テキスト(文字)に太字や色を付けるなどの装飾を行うなどです。また、資料請求ボタンの設置や偏移の設定も、コーディングによって可能になります。
PCだけでなく、スマホやタブレットで表示する際に、デザインを最適化して表示するレスポンシブデザイン対応にはコーディングが必要です。レスポンシブデザイン費を別途請求する会社もあるので、記載がない場合は直接確認すると良いでしょう。
各機能の実装費
各機能の実装費とは、Webサイトを公開するためのコーディング以外の機能設定などにかかる費用です。具体的には、CMS実装費・Javascript実装費・CSS設計費などに分けて記載されることが多いでしょう。
例えば以下のような項目が、実装費として請求されます。
- CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)の実装(WordPressなど)
- アニメーションやスライドショーなどの実装
- デザイン表示のプログラム
- セキュリティ対応
- SLL/TLS導入
など
各機能の実装は会社によって対応範囲は異なるため、しっかり確認する必要があります。
コンテンツ制作・素材費
コンテンツとは、ターゲットに向けた情報やメッセージを伝えるための、情報全般のことを指します。コンテンツをどのような内容にするか考えて、テキストや写真・イラスト・動画などで構成していきます。
例えば、コーポレートサイトの場合、会社概要の中身に書かれる内容やニュース、コラム・取材記事などです。
一方、素材とは、コンテンツを作っていくための1つ1つの材料のことです。
コーポレートサイトの場合、トップページに載せる会社の外観や社内の様子などの写真や、コラム記事の元になる社員インタビュー動画などを素材だと考えるとわかりやすいでしょう。
Webサイト制作ではコンテンツ作成や素材を、自社で用意するか、制作会社に依頼するかの選択肢があります。全て制作会社に依頼した場合は、追加料金が発生する場合があるので注意が必要です。全て依頼するのか、自社で用意するのかを予算に合わせて決めておくと良いでしょう。
SEO対策費
SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)のための費用です。SEO対策を行うことでWebページの検索順位を上げて、訪問者数の増加を狙う効果が期待できます。
例えば、サイト制作時に行える内部施策は以下のようなものがあります。
- パンくずリスト
- サイトスピードの高速化
- 構造化データのマークアップ
- タイトルタグに対策キーワードを挿入
など
SEO対策はサイト公開後でも行えますが、コンテンツが多いと対応が大変になったり、取りこぼしがあったりなどの問題が起こる可能性があるでしょう。
Webサイト運営を行う上ではSEO対策は欠かせないため、依頼するか決めておくことをおすすめします。
検証(テスト)費
検証(テスト)費とは、完成したWebサイトがきちんと動くかの確認作業のための費用です。
例えば、資料請求や問い合わせボタンの機能チェックやニュースなどの投稿機能チェック、各ページへの偏移確認などです。また、サイトの種類によっては、セキュリティテストを行う場合もあります。
Webサイトの種類によって検証内容が異なるため、検証結果一覧の作成を行う制作会社もあります。一覧表を作成するには別途費用がかかる場合があるため、確認すると良いでしょう。
運用・保守
運用や保守費は、Webサイトの完成後のアフターサポートのための費用です。
運用や保守の内容は以下のようなものを指します。
- ページの更新や追加
- CMSのバージョンアップ
- セキュリティ対策
運用・保守を外注する場合は、費用が毎月かかり続けることが多いでしょう。サイト完成後は自社で運用保守を行う場合は、追加費用はかかりません。ただし、自社で行う場合に、引継ぎの運用説明のための費用がかかるケースがあるため、確認しておくと安心です。
初めてWebサイトを制作する場合、何から手を付けて良いかわからないケースも多いですよね。以下の記事は、コーポレートサイトの制作手順や費用の相場、完成後の注意点などを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
コーポレートサイトの作り方を解説!どこに何を依頼すればいい?
Webサイト制作の見積もり時の確認ポイント
Webサイト制作を成功させたいなら、見積もり段階で以下の確認ポイントをおさえると、成功する可能性が上がるでしょう。
- わからない項目は質問する
- 納期を確認する
- 納品される成果物や形態を確認する
- 運用・保守方法について確認する
- 追加費用がかかりそうか確認する
基本は「わからないことは確認する」ことですが、特に納品形態や追加費用についてはしっかり確認しておくことをおすすめします。以下でそれぞれ詳しく説明します。
わからない項目は質問する
見積書を制作会社から提出してもらった際には、しっかり全体を読み込んで、わからない項目があったら質問して疑問点を解消しましょう。
わからない項目を放置してしまうと、のちに社内で検討したり、上司に報告したりする場面で説明ができず、プロジェクトが滞ってしまいます。また、制作会社とのコミュニケーションも取りづらくなる可能性もあります。
見積書の提出の打ち合わせ時に、優良な制作会社なら親切に回答してくれるはずです。回答態度で制作会社の姿勢などを観察することもでき、一緒に仕事をする相手として信頼できるかも確認できるため、気兼ねなく質問しましょう。
納期を確認する
費用に関してはシビアになりがちですが、納期もしっかり確認する必要があります。そのため、Webサイトの公開時期が決まっていなくても、自社の都合が変わる可能性があるため、設定した納期に間に合うかをしっかり確認しましょう。
例えば、見積もり時点で制作会社から「〇〇機能は入れたほうが良い」などの提案があった場合、追加費用だけでなく、納期も間に合うかを確認するなどです。
もし納期が年度をまたぐことがあれば、社内での予算申請のやり直しなどが発生する可能性があるため、注意しましょう。
納品される成果物や形態を確認する
納品されるWebサイトが成果物になると思いますが、使用した画像などの元データや編集権限なども確認しておく必要があります。
納品後に写真素材やロゴなどを社内で編集したい場合に、自由に加工できるかは重要なポイントです。
特にロゴやキャラクターなどを制作依頼した場合は、著作権や使用権などの問題で、紙媒体などで使えないケースも発生しうるため、使用範囲を確認しましょう。
オリジナルのロゴやキャラクターなどは問題なく使用できる場合が多いですが、権利関係はしっかり確認しておくことをおすすめします。
運用・保守方法について確認する
Webサイト制作では納品が完了すると一区切りとなりますが、その後の運用や保守はとても大切な作業です。費用もかかるため、サイト完成後の運用や保守を、自社・制作会社どちらで行うかは依頼時に決めておきましょう。
自社で行う場合も、不明点を問い合わせできるなどのアフターフォロー体制の確認をしておくと安心です。
追加費用がかかりそうか確認する
希望するWebサイトにするためには、制作段階で追加注文する場合があります。そのため、見積書と一緒に提案書も提出してもらい、予算内でイメージ通りのサイトになるか確認をしましょう。
提案書とは制作会社が作成するもので、見積書を補完する資料のことです。サイトのイメージや分析結果などをまとめた資料になります。
また、追加費用がかかりそうな項目がないか質問するのも良いです。
見積もり時には、可能な限り疑問を解消しておきましょう。
Webサイト制作の費用相場について以下の記事で紹介しているので、ぜひ読んでみてください。
Webサイト制作ならGYMにおまかせください
株式会社ジムはWebサイト制作でお困りの方でもわかりやすい見積もりと、イメージ通りのサイト制作を行っています。競合調査や要望に合わせたサイト設計や機能の提案など、クライアント様に寄り添って一緒にサイト制作を行っています。
Webサイト制作の見積書には専門用語が多いため、難しく感じるかもしれません。しかし、今回紹介した主な項目を理解しておけば、希望するサイトを制作する際のイメージをしやすくなるでしょう。
また、見積もり時に疑問点があれば、制作会社に質問して解消しておくことをおすすめします。
Webサイト制作をご検討なら、ぜひ株式会社ジムにご相談ください。