5G対応のスマートフォンが発売され、高速通信が当たり前の時代になると、企業プロモーションに動画を作成して活用したいという要望がたくさん寄せられます。この記事では、動画制作を担当することになったマーケティング担当者や動画で集客を検討されている中小企業経営者のために、少しでも役に立てるよう、具体的な例を交えた内容をご紹介します。
動画広告の制作担当になったら
もし、あなたが企業のマーケティング部に所属していたとして、上司から「動画制作」を担当するように命じられたら、どんな気持ちになりますか?「よし!数字が多く取れる動画をたくさん作ろう!」と思いますか?それとも「いまより業務負担が増えてしまうな……」と悩みますか?どちらにしても、動画制作を担当することになったのなら、ここはひとつ負担を抑えつつも多くの数字がとれる動画制作を目指しましょう。
動画広告の目的を明確に
上司や経営者は、世の中のトレンドをいち早く汲み取って「これからの広告戦略は動画だ!」の一言で現場に指示を出すことがあります。この言葉の通りに、ただただノウハウや情報もなく動画広告を作成したとしても、効果はなかなか得られないでしょう。動画制作は、バナー広告やリスティング広告など他の施策と同じ様に、まずは広告の目的をはっきりさせて、内容をしっかりと分析してから、ゴールに向かって取り組みましょう。
例えば
・認知拡大のための動画?集客のための動画?
・何をもって成功とするか?KPIを何にするか?
・遷移先は、ランディングページ?サイト?メディア?
・配信プラットフォームは、YouTube?SNS?
予算とリソースを確保しよう
毎月のマーケティング予算に動画広告の制作費予算が大きく上積みされれば何の問題もありませんが、最初から大きな予算がつくことは稀といっていいでしょう。最小限の予算からスタートして、CPA(ユーザ行動に対するコスト)やROAS(広告の費用対効果)を検証しつつ、徐々に予算を上積みするのが一般的。ですので、当初は自社の保有しているプロモーション材料を上手に活用し、料金を抑えた動画をつくることが賢明です。
また、担当するスタッフがあなた一人という場合もあれば、数名でチームを組んで担当することもあるでしょう。十分なリソースを確保できれば、企画・編集・運用と役割分担することでスムーズに進行できますが、リソースが少ない場合は、企画から編集・運用すべてを社内で実施するのは不可能でしょう。その場合は、社内リソースは運用に充てて、企画と編集を外部リソースにするなど、役割を明確にして仕事を分散させましょう。
動画広告は、制作して、YouTubeやfacebook、Instagram、Twitterなどで公開したら終わりではなく、その後も大切。閲覧数などのデータを分析して広告の効果を検証したり、運用したりしていかなければならないことも念頭に置いておきたいところです。
内製と外注のメリットとデメリット
動画制作は内製と外注で一概にどちらが良い悪いと決めることはできません。社内リソースが十分にあるのなら、まずは100%内製でやってみるのがいいかもしれませんが、リソースが十分でない場合は、外部リソースも視野に入れたほうが良いので、クオリティ・スピード・コストの3つの視点から、内製と外注のメリット・デメリットを比べてみましょう。
クオリティ
メリット | デメリット | |
内製 | 自社製品・サービスを熟知しているのでブレがない | マンネリ化する可能性がある |
外注 | 制作専門スタッフが作るので多彩なクリエイティブが可能 | 製品・サービスの理解が足りない場合は指示する必要がある |
スピード
メリット | デメリット | |
内製 | 社内なので急ぎの融通がきく | 他の業務に支障がでることもある |
外注 | 手慣れているので作業に入れれば対応は早い | リソースの空きのありなしで対応にバラツキがある |
コスト
メリット | デメリット | |
内製 | 社員の人件費と制作ツールでだけで済む | リソースを増やすとその分固定費が増える |
外注 | 依頼した分だけの費用負担で済む | 依頼先によって費用感が異なる |
動画自動生成クラウドサービスを使う場合
動画制作を内製化するにしても外注するにしても、マーケティングに使う動画としては、様々な切り口や表現手法で動画を量産してPDCAを回し、成果に結びつく方向性を見つけることが大切です。そのためには効率良い量産が必要不可欠で、Adobe Premiere ProやAfter Effectsなどの編集ソフトで1本ずつ丁寧に作っていく制作手法では、なかなか追いつかないものです。
そこで最近では、動画を自動で生成してくれるクラウドサービスがいくつもリリースされているので、この手のサービスを活用すると、クオリティの高い動画をスピード感もって、低コストに量産できます。
動画自動生成とは
数百以上の動画のテンプレートに、写真や動画素材を入れて、テキストを入力するだけで動画が完成するサービスです。同じ素材を使ったとしても、テンプレートが変わるとガラッと印象が変わるので、ABテストをして、自社のイメージや広告戦略にピッタリと合ったテンプレートや表現方法を見つけることができます。
またクラウドサービスなので、テレワークでもオンラインで利用できて、スピード感のある制作も実現します。中にはAIが自動的に動画を生成してくれるサービスもあるので、リソース不足のときには重宝します。
動画生成システムの「リチカ」を使った動画制作
数ある動画自動生成サービスの中でも、パイオニア的存在のサービスは、株式会社リチカが提供するサービス、動画生成スマートエンジンの「リチカ」です。
リチカについてはこちらをご覧ください。
BtoCビジネス向けの動画テンプレートが充実していますが、BtoB向けのテンプレートも増えつつあります。テンプレート数は約1,900個(2022年10月現在)あり、カテゴリやテイスト、尺で絞り込んでセレクトできるので、作業スピードも高くなります。社内に制作するリソースが確保できる場合は、リチカを導入して動画を効率良く量産するのがおすすめです。
動画制作を外注して社内リソースは運用に集中する方法
動画制作に社内リソースを十分に充てられない場合や社内リソースは運用に集中させて制作を外注する際は、動画の制作会社に依頼することになりますが、どんな制作会社に依頼するのが良いでしょうか?Googleで「動画制作会社」で検索すると、たくさんの制作会社が出てきます。それぞれの会社の制作実績を見ると、その制作会社の個性や実力が見えてきます。
ここで気をつけたいのは、制作会社がサイトの実績として掲載している動画は、有名なCM制作だったり、大きな予算をかけて作ったものだったりすること。これらは動画マーケティングに必要な動画とは必ずしも一致しません。動画マーケティングには、それに特化した制作サービスを選ぶことが重要です。
動画制作を外注したら料金はいくら?
動画広告の制作を外注する際、料金は数十万円程度から数百万円程度まで、幅広い設定があります。動画制作費の相場は、どの程度まで制作会社にサポートしてもらうかによって料金が変動します。
1分程度の動画を制作する場合、制作会社への依頼内容と相場は、大きく分けて3パターン。
1)動画制作に必要な資料やイメージを伝えて、企画から制作会社に提案してもらう場合、料金は安く見積もっても20万円~30万円。撮影や編集の内容によっては数百万円という高額になるケースもあります。
2)自社内で企画まで考える場合、チャプターの数、オープニングはどうするか、次のシーンは?といった構成の内容を決めるところから撮影・編集までの動画制作料金は15万円程度。これも撮影や編集の内容によって高額になるケースも想定しておきましょう。
3)自社内で絵コンテを作成し、写真や動画、テキスト、ナレーションなど、使用したい素材を全部準備して、動画のつなぎだけを制作会社に依頼する際の料金は、5万円~10万円程度。
上記の制作費はあくまでも目安です。制作会社に依頼する内容が多ければ多いほど、当然のことながら料金は高額になります。
自社内でやることが多ければ、コストは下げられますが、その分、企画を考えられる人、構成を決めて絵コンテを作成できる人、コピーのライティングができる人、画像や映像をトリミングできる人、といった様々なスキルのある人材が必要になってきます。
切り口の異なる動画を作るには?
動画広告は、どんなに時間と労力をかけて制作したとしても、YouTubeやfacebook、Instagram、Twitterなどに表示された瞬間、わずか0.7秒で判断されて、最後まで視聴してもらえないことも多くあります。
どんな動画広告を制作すれば、たくさんの人に見てもらえるか、出してみないとわからない部分が多いのも現状です。そのため、切り口の異なる動画広告を作って、たくさん配信をしてみることで、どんな動画広告が読み飛ばされないのか、効果を比較して分析することが大切になります。
ポイントの見せ方を工夫したり、音楽を変えたり、写真のみ使用したり、解説のテキストの文字量を増減したり、静止画と動画でそれぞれ数パターンずつ作成して、YouTube用、facebook用など媒体ごとに最適な動画広告を検討しましょう。
では、テイストが異なる動画を何パターンも作るにはどうすればいいのでしょうか?
プロの動画クリエイターなら、何十パターンも頭に入っているかもしれませんが、自社内で作る場合は、数多くの動画広告をネットで検索して、いろいろなパターンを調べていくことになります。あるいは、1人2案ずつ考えれば、5人で合わせて10案のプランができるかもしれません。いずれにしても大変な作業になります。
そこでおすすめしたいのが、動画パスポートです。
動画パスポートには約1,900ものテンプレートがあります(2022年10月現在)。そのサンプルを見ながらイメージに合ったテンプレートを選んで、写真や動画、テキストを入稿すると、上手に編集された動画ファイルが納品されるサービスです。約1,900のテンプレートの中から、テーマなどの条件で抽出することで、時間をかけずに最適のテンプレートを探し出すこともでき、いろいろな切り口の動画広告を簡単に効率良く作ることができます。
動画パスポートは、「編集のみのプラン」は1本1万円~、テンプレートや素材のセレクトからクリエイターに依頼する「おまかせプラン」は1本2万5000円~。動画パスポートは必要なときに必要な本数を依頼することができるのでリスクなし。リーズナブルに時間をかけず、いろいろなパターンの動画広告を制作することができます。
動画パスポートは1本1万円から動画制作を依頼できるサービス
動画パスポートとは、動画生成スマートエンジンの「リチカ」を動画クリエイターが使って、クライアントに高品質なマーケティング動画を提供するサービスです。自社に制作リソースをもたなくても、動画制作ができて広告運用がスマートに実現できます。
3つの特長は
- 1本1万円から作れる
- テンプレートを見ながら選べる
- いつでもやめられる
一度試しにやってみよう!と始めやすいサービスです。
動画パスポートについて詳しくは下記よりご覧ください。