オウンドメディアは自社でつくることもできますし、制作会社に発注し、プロジェクトチームを作って運用していくことも可能です。
制作会社に発注するとしたらどのような基準で選ぶといいか、どうすれば効果的に集客できるのか、事例を交えて解説します。
オウンドメディアが集客に効果的な理由
オウンドメディアとは、1つの記事が1つの商品を担当する「営業マン」みたいなもの。
記事を読んだ人から問い合わせがあったり、商品やサービスが売れる可能性があります。多くの人に読まれ、売り上げている記事は、いわばトップセールスマンなのです。
いちどサイトをつくっておけば、継続的に「自然と」集客できるのも大きなメリット。
自社メディアですから、広告のように追加料金も生じません。随時、新しい記事を追加したり、過去の記事を定期的にメンテナンスをするだけで、商品やサービスが売れるのだとしたら嬉しいですよね。
だから、どのような会社もオウンドメディアは持っておいた方がいいのです。
オウンドメディアをつくるときの注意点
そんなオウンドメディアにも、弱点はあります。
それは、すぐには結果が出ないこと。
オウンドメディアの新規読者は、GoogleやYahooなど検索エンジンからの自然流入がほとんどです。記事を投稿してから検索エンジンに上位表示されるまで、数カ月から半年かかると言われています。
ですが半年後には、アクセス数がグン!と伸びるかも知れません。
長い時間をかけて、ジワジワ伸びてくる記事もあるでしょう。
アクセス数の多い記事が増えてくれば、社員が新規開発をしなくても、オウンドメディアがお客様を集めてくれるようになります。
集客効果については、中長期的に捉えて急がないことが大切です。
すぐに効果を出したいなら?
とはいえ、すぐにでも集客したい状況もありますよね。
そんなときは、オウンドメディアの効果が出づらい数カ月から半年間、Yahoo広告やGoogle広告など有料の広告媒体を併用する方法がお勧めです。
FacebookやInstagram、TwitterなどのSNSで発信するのもありでしょう。
最近は、SNSに上がっている感想や、口コミ情報を参考にする方も増えています。すると、該当するジャンルに関心を持つ人たちの目に留まる可能性が高いです。
広告やSNSでこまめに発信しながら、オウンドメディアの効果が出始めるのを待ちましょう。
効果が出始めたら、有料の広告を減らすなどコントロールすればOKです。
記事のクオリティが肝心
ただし、半年経てば必ず効果が出るかというと、残念ながらそうとも限りません。
検索エンジンの上位に表示されるには、SEO対策をした上で、記事のクオリティがよくないといけないからです。
Google先生に認めてもらえる内容でなければ、記事のアクセス数は増えないでしょう。
しかも、検索で上位の記事がどのような基準で評価されたのか、明確な基準はわからないんですよね。
オウンドメディア で集客するならば、自分たちでこまめに分析を重ね、予測を立てながらサイトを改善していくといいでしょう。
オウンドメディアはどうやってつくる?
オウンドメディアをつくる場合、社内に詳しい人材がいるなら自社で運用するのが理想的です。
しかし自社にそういう人材がいることは稀ですし、畑違いの人材を教育してエキスパートに育てあげるのは膨大な時間とコストがかかります。
一方、この記事では、制作会社に発注する場合のポイントをお伝えします。
制作会社の選び方
オウンドメディアの制作会社に発注する場合、2つのパターンがあります。
ライティングのみ依頼する
オウンドメディアという「箱」はすでにあるものの、「社内の人材だけで記事を更新するのが難しい」、「文章をかける人がいない」といった悩みを抱えている会社は多いものです。
このような場合、記事を書いてくれる「ライター」の手配のみ依頼できる制作会社に発注しましょう。
逆に、記事を書ける人はいるけれど、まだサイトをつくっていない場合、サイト構築のみ依頼できる制作会社を選びましょう。
サイト構築から運用まで丸ごと依頼する
「運用型」といって、サイトの構築、記事の作成、その後の分析、改善を行うところまで、丸ごと任せられる制作会社を選びます。
当社でお引き受けしている制作依頼は、ほとんどがこの「運用型」です。
とはいえ当社が一方的に物事を進めるのではなく、あくまでもクライアントと二人三脚で相談しながら進めていきます。
具体的には、クライアントに対して定期的にコンサルティングを行い、今後のプランを練りながら、中長期的に集客できる仕組みをつくっていきます。
オウンドメディアの制作事例
当社では、複数の自社オウンドメディアを運用するほか、クライントのオウンドメディアの運用も受託しています。
一例を紹介します。
自社オウンドメディア制作・運用事例
ドローン東京
当社ではドローン撮影を請け負っており、撮影のコツやノウハウ、知識などを、実績を踏まえて発信しています。
記事を読んだ方が問い合わせをしてくださり、撮影のご依頼をいただくだけでなく、編集も含んだ映像制作まで案件が大きなることもあります。
記事制作において、当社がこだわっているポイントは2つ。
「ドローン東京」というサイト名
日本全国での撮影が可能ですが、一般的に難しいとされる、東京での撮影実績が豊富な点を打ち出しています。
東京は人口集中地区なので、法律との兼ね合いもあり、上空にドローンを飛ばすのが難しいのです。
そのため、当サイトを見た方から「東京湾で撮影って可能なんですか?」といった問い合わせがあったり、そのまま受注に至るケースもあります。
記事→実績の流れで紹介
実績(撮影した写真や動画)を紹介するだけでなく、ノウハウや知識を惜しみなく提供したり、当社の方針をしっかり打ち出して、質の良い記事を用意しています。
記事を読み進めた上で、撮影実績も見ていただける流れにしています。
たとえば当社では、安心・安全にドローンを飛ばせる場所や方法を、独自で研究しています。
その点をしっかりアピールし、お客様の安心感につなげたり、アクセス数アップを狙っています。
ちなみに、当社の記事を見て、海外の放送局からいくつも依頼がありました。
幻となった2020年の東京オリンピックに向けてのドローン撮影や、2019年のラグビーワールドカップ、ヨーロッパのドキュメンタリー番組など
海外メディアの方も、ドローン東京のホームページを見て問い合わせをくださり、法律を守って撮影している実績を評価していただけたようです。
伝え方NAVI
パンフレット・ホームページ・映像などを制作する当社が、広告制作やデザインのコツやノウハウを公開しています。https://tsutaekata.tokyo/
株式会社ジム コーポレートサイト
トップページにて、各種クリエイティブ関連のお役立ちコンテンツと制作実績を公開しています。
https://www.gym-ts.com/
お客様のオウンドメディア制作事例
エクストリーム様 コーポレートサイト
IT系のデジタルクリエイタープロダクションによる、エンジニア採用を目的としたオウンドメディア。
働く人のインタビューや会社の取組・開発実績などを、記事にして定期的に更新しています。
入社してからでないとわからないような、社内のリアルな様子を発信しているのがポイント。
こちらの会社では、サイトの構築から運用まで丸ごと当社で担当させていただいています。
記事に関しては、当社が書く場合と、クライアント側で書く場合の両方があり、随時相談しながら進めています。
定期的に記事の分析を行って、改善点を共有。
採用活動をより活発にするオウンドメディアとして着実に成長しています。
USEN様 USEN Homeポータルサイト
昭和の歌謡曲などが好きな、40代後半以上の世代向けサービスのサイトです。
「卒業ソング」「桜ソング」など、ナツメロや歌をキーワードにした記事で集客し、家庭用有線放送の申込みにつなげています。
こちらの会社でも、サイトの構築から運用まで丸ごと担当し、記事作成からアクセス解析までトータルに携わっています。
月1回の定例ミーティングを行って、1記事ずつ分析結果をお伝えし、今後どのような記事を追加するか方針を決めています。
記事の分析と改善を繰り返した結果、検索からの導入が順調に伸びていき、
オウンドメディア開始から2年ほどでPV数が3倍のメディアに成長してきました。
記事が多くの読者に読まれるようになると、さらにGoogleの評価が高くなる傾向にあるので今後益々期待できます。
まとめ_オウンドメディア制作会社が教える作り方のコツ
いかがでしたか?
今回の記事をもとに、オウンドメディアを運営する上で知っておきたいポイントをまとめると、以下の4点になります。
- 質の高い記事を定期的に追加すること
- すぐに効果が出るものではない
- 記事はS E Oの観点が必要
- 定期的な分析で効果が上がる
上記を踏まえてオウンドメディアをつくっておけば、中長期的にみて、自然と集客がのぞめます。
この記事が、ご担当者様のお役に立つことを願っています。
オウンドメディアの制作について、具体的なご相談や知りたいことがあれば、お気軽にご相談ください。