製品やサービスなどを一定期間利用できる権利に対して定額制のプランで代金を支払うサブスクリプション(サブスク)は、さまざまな商品やサービスが提供されています。
今やクリエイティブ業界もサブスクの時代で、デザインが定額制のプランで制作依頼し放題。バナー広告やWebサイトの画像素材、You Tubeサムネイル、リーフレットや広告のチラシなどの制作を代行してくれます。
「自社で広告の制作をしているが社内デザイナーの負担が大きい」「外注のデザイン制作に時間も価格もかかり過ぎている」といったお悩みを解決することが可能な方法として人気を集めているのが、デザインのサブスクサービスです。
そこで、この記事では、デザインのサブスクサービスについて、メリット、デメリット、どんな会社に向いているのか、おすすめの定額制デザインサービスの特徴を解説します。
サブスクのデザインサービスとは?
デザインのサブスクとは、月額で契約した料金で、バナー広告やWebサイトの画像、印刷物や企業・店舗ツールなどのデザイン制作を依頼し放題のサービスです。
さまざまな制作会社がサブスクサービスのプランを提供していますが、1ヶ月あたりの料金の相場は5万円~6万円程度。サービスの内容によって3段階くらいの料金設定になっている場合が多く、デザインもコピーもすべて依頼すると月額15万円以上。1ヶ月だけ頼んで終わり、という発注はできず、限定のお試し期間を除いて、最短でも半年から1年間程度の契約期間が決められています。
さらに気をつけなくてはいけないのが、一度に複数の案件を同時進行することはできません。たとえば、チラシ1点のデザインを依頼した際の流れは、まずデザイン1案が提供され、校正のチェックまで校了した段階で、次の案件の依頼が可能になるというシステム。1案件10日間程度で校了すれば1ヶ月で3案件の制作物が完成しますが、変更などが発生して1案件に2週間かかれば1ヶ月2案件になるので、納品までの期間の目安は、契約時に確認しておきましょう。
デザインのサブスク利用のメリット
定額でデザイン依頼をすれば、安い予算で定期的にWebバナーや印刷物などを制作し続けることが可能になるメリットがあります。案件が発生するたびに外注のデザイナーに見積り依頼や社内の稟議決済をする必要もありません。必要なときにサッと依頼できるという便利さが最大のポイントです。
広告のデザイン制作料を大幅にコストダウン
たとえば1ヶ月で3点の販促物を制作する際、今まで1案件ずつ依頼していて、リーフレット7万円、ポスター5万円、Webバナー3万円で合計15万円のデザイン料がかかっていた状況と比較すると、月額5万円の定額サービスのプランで1ヵ月間に3案件の制作を依頼できれば10万円も安い価格で広告のクリエイティブ制作が可能。
さらに、定額で予算が決まっているから、修正が多いときでも上の月額5万円限りで料金が増える心配もありません。
定期的にWebバナーやチラシを制作することができる
毎月3本の広告のチラシを作っている、毎月2~3本のWebバナーをECサイトやSNSに上げている、といったルーティン化している制作物がある場合、定額サービスの契約をしていれば発注先に困ることはありません。サブスクなら、デザインを依頼する権利があるため、発注したときに「今月は忙しくて対応できません」「今回は納期が遅くなります」など、こんな理由で断られることがないのです。
1案件ずつなら、いつでもデザイン依頼をすることが可能なので、たとえば急にキャンペーンの企画が決まり、広告を展開するためにチラシを作りたい、という場合も、契約した納期の範囲内なら追加料金もかからず実現できます。
社外に専属のプロデザイナーがいる感じ
社員でデザイナーはいるけど、リソース不足、でも新規で雇うほどでもない、という場合、デザインのサブスクサービスのプランを契約していれば、社外だけど専属のプロデザイナーがいるのと同じ体制が可能になります。専任デザイナーといつでも直接メールやチャットなどで連絡ができるため、詳細な情報やイメージ、広告の細かい意図が伝わりにくい、という心配も少なくなるでしょう。
デザイナーを社員として雇うと、給与だけでも月20万円以上かかるところ、月額5万円の低価格のサブスクのプランでデザイン業務を賄うことができれば、会社として大幅なコストダウンが可能になります。社内デザイナーの個人の業務負担も軽減され、費用以外のポイントも大きいですね。
デザインのサブスク利用のデメリット
デザインのサブスクは、企業ニーズに合えば、とても便利でお得なサービスですが、依頼者と受託者の意図が異なったり、うまく利用できないと、たとえ月額5万円でも無駄な経費になってしまうデメリットがあります。
契約期間内は解約ができない
定額制のデザインサービスのプランは、1ヶ月単位の契約ができない制作会社がほとんどです。一般的なのは、半年もしくは1年間で契約期間が定められていて、契約満了になった時点で、更新するか、契約を終了するかを検討。
契約してしまってから、制作会社のクオリティに満足できない、キャンペーンの広告のテイストに合わなかった、定期的に依頼する制作物がなかった、といった理由でも、契約期間中は月額料金を支払い続けなければいけないので、契約前にしっかり確認することが大切です。
利用しなかった月も支払いが発生する
たとえば契約した最初の月は3案件の制作依頼をしたものの、翌月の1ヶ月間は依頼するものが1件もなかったとしても、契約期間中は毎月定額で料金を支払わなくてはなりません。1ヶ月間、発注しなかったからといって、他の月に一度に2案件の依頼をしたり、1ヶ月分の数を増やしたり、料金を安くしたり、契約期間を無料で1ヶ月延長することもできません。
契約している期間は、決められた分のデザイン制作依頼をしないと単純に損をしてしまうのです。
ある程度のデザイン知識が求められる
月額5万円~6万円の低価格のプランの場合、まったくゼロの状態や「○○の様な~」といった漠然としたイメージだけでデザイン制作依頼をすることはできません。手で書いてもPowerPointでも何でも構いませんが、イメージのラフと写真などの素材、コピー原稿、テイスト見本などの資料を用意する必要があるため、ある程度はデザイン経験がある人でないと発注しにくいのです。
基本的に1案件に対して、デザインは1案のみ。複数案を比較して検討したい、ラフがなくても構成から考えてほしい、コピー原稿も書いてほしい、といった注文がある場合は、内容に応じて月額の料金が10万円、15万円とアップするので注意しましょう。当然、イラストや写真の使用は別料金です。
デザイナーとの打ち合わせは、メールかチャットが大半。オンラインや対面で直接打ち合わせをすることは少なく、融通が利かないというデメリットもあります。
おすすめのデザインサブスクサービス
さまざまなデザインサブスクサービスがある中、株式会社ジムでも、「デザインパスポート」という名称で、月額5万円からの定額制クリエイティブサービスを提供しています。専任のデザイナーが担当者となってサポートをしますので、お客様の意図をくみやすくなり、知見や会社の情報も貯まるため、業務効率とクリエイティブ品質ともに高まります。
株式会社ジムは、創業40年以上のデザイン事務所で、販促物に限らず、ありとあらゆるデザインを手がけてきた経験豊富なデザイナーが揃っているため、デザインのクオリティーが高いと好評です。お客様のニーズをしっかりとヒヤリングして的確に理解したデザインのご提案を行っています。
デザインのサブスクサービスがピッタリの会社は?
①デザイン制作費用のコストダウンを考えている
②案件ごとに見積りを取り、稟議にかけている
③定期的にデザイン業務を外注している
④広告や営業の制作物の案件が増えている
⑤社内デザイナーの作業を減らしたい
⑥デザイナーの採用がうまくいかない
⑦デザイナーに直接お願いしたい
上のこんな項目にひとつでもあてはまったら、確かなメリットがあります。
月額5万円~の「デザインパスポート」とは?
株式会社ジムの「デザインパスポート」は、定額制のプランで販促物のデザイン・制作・修正が依頼し放題のサービスです。お客様のニーズに対応して3つのクラスで3ヶ月単位のコースと年間のコースをご用意してサポートを行っています(2022年9月現在)。
①「エコノミークラス」12ヶ月コース月額5万円(税別) 3ヶ月コース月額6万円(税別)コスト重視で、イメージのラフやコピー原稿をご自身で作成できるお客様向けのライトプラン。
②「ビジネスクラス」12ヶ月コース月額8万円(税別) 3ヶ月コース月額9万5000円(税別) コピー原稿は書けるけれど、デザインはラフからプロに頼みたいというお客様向けの人気のプラン。
③「ファーストクラス」12ヶ月コース月額15万円(税別) 3ヶ月コース月額17万5000円(税別) コピーもデザインも、まとめてプロにお任せしたいというお客様向けのプレミアムなプラン。
「デザインパスポート」でデザイン制作ができるもの
ホームページ/ECサイト/SNS関連
・Webバナー ・Web用画像 ・YouTube用サムネイル、素材 ・ランディングページ
印刷物/企業ツール/店舗ツール/ノベルティ
・リーフレット ・パンフレット ・会社案内 ・社内報 ・ポスター
・パネル ・折り込みチラシ ・DM ・年賀状 ・暑中見舞いハガキ
・POP ・看板 ・のぼり ・ロゴ ・マーク ・名刺 ・封筒 ・クリアファイル
・クーポン券 ・スタンプカード ・メニュー表 ・プライスカード
・Tシャツ ・うちわ ・ステッカー ・カレンダー
※月額の料金によって、制作できるものが異なります。
デザインパスポートのサービス紹介や詳細の内容は下記よりご覧ください。