Zoomウェビナーを開催している企業様から、しばしば「ウェビナー登壇時にイヤホンはあったほうがいいの?」と相談を受けることがあります。ウェビナーの形式や環境によってはイヤホンを使うほうが理想的なケースがあります。今回はウェビナー開催時にイヤホンを使ったほうが良い場合とどんなタイプのイヤホンが良いかご紹介します。
ウェビナーでイヤホンを使ったほうが良いケース
「そもそもイヤホンって本当にウェビナーに必要なのか?」と感じるウェビナー主催者もいますが、結論から言えばイヤホンはあるに越したことがありません。その理由について説明します。
対談や座談会形式ウェビナー開催時
自分一人が話を展開するのであれば、人の声を聞く必要がないため、イヤホンがなくてもさほど問題はありません。しかし、対談や座談会形式のウェビナーを開催するときには、イヤホンがあると相手の声を聞き取りやすくなります。
自分の声をよりはっきりと伝えたい時
イヤホンの種類はさまざまですが、そのなかにはマイクとイヤホンが一体化したものがあります。マイク付きイヤホンであれば自分の講義内容を丁寧に拾ってもらえて、音声を伝えやすくなります。
ハウリングが起きやすい環境でのウェビナー開催時
ウェビナー登壇時にマイクとスピーカーの位置が近くなると、マイクがスピーカーの音を拾ってしまって「キーン」と鳴ることがあります。この高周波がハウリングの正体です。同じ部屋で複数台のパソコンやスマートフォンを使うウェビナーとなれば、よりハウリングを起こしやすくなります。
人に不快感を与えるハウリングですが、それもイヤホンを使用することで対策できます。イヤホンはごく限られた距離での集音がなされるため、ハウリング音が発生することがありません。しかし、イヤホンをつけたとしてもハウリング以外のノイズが、伝わってしまうことがあります。
そのためには
- 携帯電話の電源を切っておく
- 会話者以外のマイクはミュートにする
- 関係者以外が入室しないように張り紙をしておく
といった点にウェビナー開催時は心がけましょう。
Zoomウェビナーで起こりうるイヤホントラブルと対処法
Zoomウェビナーでトラブルが発生したときにも慌てずに対応できるように、起こりがちな3つのトラブルと対策について紹介します。
Bluetoothで他の端末につながっている
ワイヤレスイヤホンを使用している場合、Bluetoothの接続がうまくいっていない可能性があります。同じ室内にパソコンやスマホ、スマートスピーカーがある場合、ウェビナーで使用しない、別の端末に接続されてしまうことも。混線してしまわないように、ウェビナー開催時には使用しない端末のBluetooth機能をオフにしておくことをおすすめします。
バッテリー切れ
こちらもワイヤレスイヤホン使用時に起こりがちなトラブルです。長年使用しているワイヤレスイヤホンであれば、短時間で充電が切れてしまうことも。心配な方は長時間持続するワイヤレスイヤホンを選び、ウェビナー開始直前までにフル充電しておきましょう。
音声が聞こえないときにはZoomの設定を見直す
端末の音量設定は適切、自分も相手もミュート設定にしてはいないのに、Zoomから音声が聞こえないことがあります。この場合にはまず、Zoomのオーディオ設定をチェックしましょう。出力音声が小さければ調整してみてください。スピーカーテストをすると、音量を確認することができます。視聴者の音量設定が小さい可能性もありますので、チェックを促すようにしてください。
また、イヤホンを使用する場合、音声の出力先がイヤホンではなくスピーカーになっている可能性があります。その際にもオーディオ設定から出力先を変更しましょう。
ウェビナーに適したイヤホンは?
ウェビナー開催時には、イヤホンがあったほうが良い場合があるとお伝えしました。しかし、イヤホンにもさまざまな種類があります。ここではウェビナーを開催するビジネスパーソン向けのイヤホンを紹介します。
音楽用ヘッドフォンタイプはビジネスシーンにはやや不向き
耳全体を覆うような音楽用ヘッドフォンタイプのイヤホンには、耳をすっぽりと覆うクローズド型と耳を覆うクッションがないオープンエアー型の2つがあります。
前者は両耳を密閉して通信音声を聞けるため、集中しやすく、安定感があります。その一方、ややカジュアルな印象で、見た目としてはふさわしくないと思われることも。また、長時間のウェビナーとなればクッションで耳周りが蒸れたり、重さを感じたりと、頭部に負担がかかることもあるでしょう。オープンエア型は、頭部への負担が少ない点は良いのですが、いずれのタイプも視聴者から見るとヘッドフォンの印象が強いのでウェビナーには不向きといえます。
有線と無線のイヤホンはそれぞれ一長一短
音楽を聞くときには、ワイヤレスイヤホンが主流になってきていますが、それはZoomなどのウェビナー時も同様です。有線イヤホンはコードが気になりがちで、プライベートの会話のように見えてしまうことがあります。また、行動範囲が制限されたり、コードと服が擦れ合う音が聞こえたりしてしまう点もデメリットです。その点、ワイヤレスイヤホンは視聴者の目に留まりにくく、イヤホンの存在感を消すことができるでしょう。
しかし、ワイヤレスイヤホンにまったくデメリットがないわけではありません。ひとつは接続したい端末とイヤホンがうまくつながらない、音声が耳に届くまでにタイムラグが発生するといった通信トラブル。ワイヤレスイヤホンでは、端末からイヤホンまで音声データを飛ばすことになるため、どうしても遅延が発生します。この点で言えば、有線イヤホンのほうが優秀と言えるでしょう。また、フル充電できていなければ、長時間のウェビナーで充電切れを起こす可能性が考えられます。
ワイヤレスイヤホンを選ぶ際には、まずBluetooth規格に注目して選びましょう。Bluetooth5.0や5.2など、比較的新しい規格であれば遅滞が少なく、安定した接続を期待できます。また、最近は連続10時間以上再生できるワイヤレスイヤホンも多く販売されていますので、充電切れが気になる方は長時間連続再生可能なタイプを選ぶと良いでしょう。
突然の通信トラブルへの対処に不安があるということであれば、とっさの事態にも対応できる有線イヤホンをひとつ予備として持っておくことをおすすめします。
色は黒や白が無難
家電量販店などのイヤホンコーナーに行くと、色とりどりのイヤホンが目に入ります。個性的なカラーや装飾は目を引きますが、ビジネスシーンに華美な装飾は不要です。シンプルな白、または黒のイヤホンを選びましょう。特に有線イヤホンを使うときには、どうしてもコードが目につきがちであるため、服の色に合わせて目立たないようにする工夫が求められます。
トラブルのないウェビナー開催はジムにおまかせ
今回紹介したイヤホンのみならず、Zoomのウェビナー開催時には資料作成からアイテムの準備までさまざまな配慮が求められます。ウェビナーに慣れていない企業様であれば、当日思わぬトラブルに見舞われ、対処に苦労するかもしれません。
株式会社ジムでは、ウェビナーに取り組む企業様を応援するサービスを展開しております。ウェビナーの資料作成から録画・編集まで、一気通貫して担当させていただくことも可能です。これからウェビナーの開催を検討している企業様は、ぜひ一度弊社までお問合せください。