YouTube、Facebook、Twitter、Instagramなどで、急激に増えている動画広告。
動画広告にはどれくらいの効果があるのか、静止画のバナー広告と何が違うのか、動画広告と静止画のバナー広告ではどっちが効果的なのか知りたいという企業のマーケティング担当者も少なくないでしょう。
そこで、この記事では、YouTubeやFacebookなどでの動画広告の効果のポイント、動画広告と静止画のバナー広告との効果の違い、おすすめの広告動画作成サービスについてご紹介します。
拡大の一途を辿る動画広告市場
かつてインターネット広告と言えば静止画のバナー広告が主流でしたが、近年は動画広告の人気が拡大傾向にあります。大手広告代理店の調査によると、2020年には2,954億円であった動画広告市場が翌2021年には42.3%増の4,205億円、そして2022年には5,497億円に達する見込みです。
2020年以降、急激に動画広告市場が広まった背景としては、コロナ禍による巣ごもり需要が指摘されています。動画サービスが活況したことで、動画広告も一般に浸透し、今後はさらに人気が高まっていくと予想されています。
静止画のバナー広告にはない動画広告のメリット
YouTubeをはじめ、さまざまなSNSであたりまえのように配信されている動画広告ですが、具体的にはどのような特徴があるのでしょうか。静止画のバナー広告との違いについても解説しましょう。
圧倒的な情報量の多さ
動画広告は映像と音声を使って、短時間で企業の商品やサービスをユーザーに紹介するものです。静止画のバナー広告は一枚画だけですが、動画広告では複数のビジュアルを使い、聴覚にも訴求できるため伝えられる情報量が圧倒的に多く、商品やサービスの魅力を届けやすいというメリットがあります。映像と音声を使うことで視聴者の感情を揺さぶるとインパクトを与えやすく、会社や製品のイメージもわかりやすいので、ユーザーが興味を持ってくれる確率も高くなるでしょう。商品やサービスのブランディングや認知度アップの期待もできます。
ストーリー性がある
静止画ではワンシーンしか伝えることができませんが、動画であれば商品やサービスを利用しているシーンだけではなく、ストーリー性のある広告を配信できます。
たとえば動画では、商品をおいしそうに食べている子どもの顔のアップから、家族みんなが笑顔になった団らん風景まで、1本の広告で表現できます。商品やサービスを使っているシーンから、それによって変化が現れたシーンまでをストーリーで伝えることによって、ユーザーに効果をイメージしてもらいやすくなるのです。
ターゲットを拡大しやすい
動画広告はWeb上で配信されるものが主流で、特にYouTubeやTikTokなどSNSの利用率が高い 20代の若い年齢層からはより多く視聴してもらえます。インパクトの強い動画広告であれば、あっという間に拡散されるかもしれません。Twitterで、多くの「いいね」をもらったり、リツイートされてバズったりすると、数万人から数十万人のユーザーへ瞬時に広まり、会社として大きな宣伝効果が期待できるのです。
まずは20代にアピールして興味をもってもらうことで、YouTubeやSNSを利用しているその他の幅広い世代にも広めていくことができるでしょう。
さまざまな媒体で配信できる
前述の通り、動画広告はFacebookやInstagramなどのSNSをはじめ、YouTubeやTikTokなどの動画媒体からも配信が可能です。現在、全世代で8割以上が利用しているといわれるSNSで動画広告を配信することで、より認知度を高められるでしょう。
効果検証の種類が充実している
動画広告はバナー広告よりも、幅広い指標で効果検証できる点も魅力です。たとえば、サムネイルが表示された回数や視聴回数・視聴率、一定期間に動画を視聴したユニークユーザー数など、さまざまな方法で計測が可能です。他にもクリック数やクリック率など、合計で11もの方法で、配信前後の視聴状況を比較することができます。
動画広告と静止画のバナー広告はどっちが効果的?
株式会社ジムでは、自社の運営する『動画パスポート』サイトへの集客を目的に、Facebookに広告を出稿。動画広告と静止画のバナー広告のABテストを行いました。
2021年8月19日~25日の1週間、Facebookに動画広告3本、静止画のバナー広告3本を出稿。動画広告は同じビジュアルで、キャッチコピーのみ異なる3本を、静止画バナーはその動画広告3本と同じビジュアル、キャッチコピーで、それぞれ1本ずつ、計3本の広告を出稿しました。そのうえで動画広告は再生回数に対するリンクのクリック数を、静止画のバナー広告はサイトの閲覧数に対するクリック数を調査しました。
ABテストについての記事はこちらから
成功するSNS動画広告の鍵 事例でみるABテスト
動画広告からのサイト流入は静止画の約6倍
この調査データの結果を見ると、最も効果があったのは動画A。再生数25,467回で、リンクのクリック数は624回、クリック率2.35%という結果になりました。逆に最も効果が少なかったのは静止画A。リーチ数は17,516回で、リンクのクリック数は68回、クリック率0.38%。つまり同じキャッチコピーでも6倍以上もクリック率が違う、ということが判明したのです。
この調査データからは、動画広告のほうが静止画のバナー広告よりもWebサイトへ誘導しやすいといえます。ただし、製品やターゲット、出稿する媒体によっては静止画の方が良い場合もあり、すべての条件で動画のほうが上回るとは限りません。
静止画のバナー広告も必要な理由とは?
調査データを分析すると、動画広告より少ないとはいえ、静止画のバナー広告にも0.38%の人がリンクをクリックしてくれていることがわかります。Facebook広告を出稿した1週間で、動画広告からは867件、静止画のバナー広告からも182件のWebサイト流入を獲得しているのです。
さらに別の事例ではあるものの、動画広告からWebサイトへ流入してきたユーザーと、静止画のバナー広告から入ってきたユーザーを比較すると、両方かぶっている人は4%以下しかいなかったというデータもあります。つまり、静止画のバナー広告だけを見て流入してきたユーザーも確実に存在するのです。より多くのWebサイト流入を獲得するには、静止画のバナー広告も必要と言えるでしょう。
動画と静止画の両方を広告展開するメリット
動画広告の場合、視聴者にとって一見興味がないコンテンツであると、わずか数秒でスキップされてしまい、最後まで見てもらえないというデメリットがあります。実は、その視聴者にとってメリットがある内容だったとしても、再生してもらえなければ、残念ながら商品の魅力が伝わりません。
それも静止画であればパッと見た瞬間に情報が入ってくるので、商品やサービスの魅力を一覧で伝えやすいというメリットがあります。
動画と静止画では、ターゲットが異なり、伝え方も違ってくるため、予算を割り振って両方の広告を効果的に展開することで、より多くのユーザーをWebサイトへと誘導できるでしょう。
動画と静止画の広告を低コストで制作する方法
動画広告と静止画のバナー広告を両方展開することで、より多くのWebサイトへの流入を期待できます。しかし、広告予算には限りがあるものです。
そこでおすすめしたいのが、株式会社ジムの広告動画作成サービス「動画パスポート」です。動画制作料金1本1万円~という、圧倒的なコストパフォーマンスの良さで、リーズナブルに効果的な広告動画を制作することができます。
動画広告の費用に関する記事はこちらから
動画広告制作の費用は? コスパの高いサービスは?
1本1万円~動画広告が制作できる「動画パスポート」
株式会社ジムの「動画パスポート」は、YouTubeやSNSで配信する6~30秒程度の動画広告を依頼できるサービス。動画制作費は1本1万円~で、たとえば5万円の予算であれば5本の動画の制作を依頼できます。1,000種類以上のテンプレートの中から商品やサービスに適したものを選んだり、手持ちの写真や動画素材からも制作できたりするため、さまざまな動画広告を配信し、ABテストで比較することで、より効果の高い広告を展開することができるのです。
1本の動画から複数の静止画バナー広告も制作
「動画パスポート」で1本の動画広告を制作した場合、その動画のシーンごとに5本の静止画広告を制作することができます。低コストで動画広告を配信するだけではなく、同時に静止画のバナー広告も展開できるため、別々に制作するよりもずっとお得。少ない広告予算でも、動画広告と静止画のバナー広告の両方で、Webサイトへの誘導効果を上げることが可能です。サイト内の広告枠で配信されるインバナー広告を制作したい方にもおすすめです。
株式会社ジムでは、Facebook広告への配信結果を分析した効果レポートを無料でお送りしています。確実に広告効果を感じたいという方は、レポートの結果を見て改善を重ねていくことができます。サービス紹介や実績動画など、詳しくは下記よりご覧ください。