コラム

展示会で集客力を高める装飾デザインのポイント

コロナ禍が収束後、展示会をはじめとするリアルイベントが復活し、盛り上がりを見せています。商品やサービスを直に潜在顧客にアピールできる展示会は、ビジネスチャンスの多い場です。

展示会で最大限の効果を得るためにはブースデザインが成功の鍵となります。
ブースデザインのクオリティは、来場者が企業に抱く第一印象を大きく左右する要素です。また、他社との差別化を図り、ブランドイメージを向上させる役目もあります。

ブースデザインを通して自社の魅力を強く訴求するためには、展示会の装飾会社のサポートが欠かせません。

しかし、どのように装飾会社を選べば良いか分からないという人もいるでしょう。

今回は、装飾会社を選ぶ基準から、成功する展示会ブースの特徴、展示会出展に必要な制作物まで網羅的にご紹介します。

展示会の装飾会社を選ぶポイント

本章では、装飾会社を選ぶ際に注目すべきポイントを4つ紹介します。
検討中の装飾会社が、ポイントに当てはまっているかを確認してみてください。

デザインの提案力

優れた装飾会社は、単にブースの装飾を行うだけでなく、自社の強みを最大限に引き出す提案をしてくれます。
自社の魅力や強みをしっかりと反映したり、競合と差別化し、来場者の印象に残ったりするようなデザインを提案してくれるかは、展示会の装飾会社を選ぶ上で重要なポイントです。

 

施工事例の豊富さ

装飾会社を選ぶ際は、過去の施工実績を確認しましょう。
実績の確認は、装飾会社がどのようなブースデザインができるのかを知るために欠かせません。
また、自社が目指すブースデザインに近い実績があるかどうかも合わせてチェックしましょう。これにより、具体的なブースイメージを共有しやすくなり、デザインの方向性を明確にすることができます。
さらに、実績が豊富な装飾会社は、業界や目的に応じた柔軟な対応が可能で、安心して依頼することができます。施工事例の質や多様性は、その会社の経験値や提案力を判断する指標となります。

コストパフォーマンス

予算内で最大の効果を引き出せるかどうかは、装飾会社選びでは重要なポイントです。見積もりが適切かつ明確であること、さらに予算内で効果的な提案をしてくれるかを確認しましょう。
安さだけを基準にすると、デザインの品質が低い場合もあります。そのため、コストと品質のバランスをしっかりと考えることが大切です。

担当者の対応力

理想の展示会ブースをつくるためには、担当者の柔軟な対応力が必要となります。
例えば、展示会ブースに関する細かな変更や急な要望にも、迅速に対応してくれる方であれば、ストレスなく展示会準備を進めていけるでしょう。

展示会の装飾会社を選ぶ際、これらのポイントをクリアしている企業を選ぶことで、理想通りのブースをつくることができます。

装飾会社によって、予算の範囲や得意とするデザインのタイプは大きく異なります。そのため、複数の業者から見積もりをとり、自社のニーズに最も適した会社を選定することが重要です。一般的には、3〜4社にコンペに参加してもらうケースが多く見られます。
なお、一部の業者では、コンペに参加する際にデザインフィー(コンペ参加に伴い業者へ支払う費用)が発生する場合があります。そのため、コンペ実施前に、デザインフィーの有無や費用に関する条件を必ず確認しておきましょう。

成功するブースデザインのポイント

本章では、展示会を成功に導くブースデザインについてお話します。

レイアウト別の目的と工夫

商品やサービスによって、効果的な訴求方法が異なります。展示会で自社のことを訴求する際、重要となるのがブースのレイアウトです。
展示会におけるブースのレイアウトは、主に以下の4つに分類され、それぞれ異なる目的や特徴を持っています。

①商談型ブース
商談することを目的としたブース。椅子やテーブルを配置し、顧客と落ち着いて対話できるスペースを確保したレイアウトです。

②体験型ブース
商品やサービスを体験するためのスペースを中心に構成されたブースです。 来場者が実際に触れたり試したりすることで、サービスや商品の価値を直感的に理解してもらえます。

③商品展示型ブース
商品のディスプレイをメインに構成されたブースです。来場者に商品やサービスの特長が視覚的に伝わりやすいレイアウトです。

④セミナー型ブース
来場者に対して商品やサービスの説明をしっかりと行うことを目的としたブースです。具体的には、椅子を並べた着席型のセミナー形式のレイアウトとなります。プロジェクターやスクリーンを活用し、プレゼンテーションやデモンストレーションを行うことが可能です。

いずれのレイアウトも、出展する商品やサービスの特性、展示会での目的に合わせて選ぶことで、より高い集客効果が期待できます。

動線を意識した設計

この章では、展示会ブースの動線設計の具体的なポイントをお話しします。

①来場者の立ち寄りやすさ
来場者が立ち寄りやすいブースを設計するためには、以下の条件を満たす必要があります。

・入口が分かりやすい
・出展している内容が一目で伝わる
・ブース内の見通しが良い

上記を叶えるためにはブースの入口を広く取り、パネルや動画で端的に必要な情報を伝える工夫が必要となります。

②通路の幅に余裕を持たせる
来場者がブース内をストレスなく移動できるよう通路の幅を設計するようにしましょう。
人がスムーズに道を通るには、最低60〜70cmほどの幅が必要です。
ブース内が混雑した時を想定し、ゆとりを持たせて設計することをおすすめします。

③左回りの動線にする
人間は自然と「左回り」に動く傾向があります。そのため、多くの人が集まる展示会会場全体も、左回りの法則に基づいて設計されることが多々あります。ブース設計においても左回りの動線を意識することで、来場者がスムーズに回遊しやすくなるでしょう。

④展示にストーリー性を持たせる
ブース内の展示にストーリーを持たせることで、来場者の興味を引き、印象に残りやすくなります。
例えば、入口から時系列やテーマごとに商品やサービスを配置したり、同じ種類の商品をまとめて展示したりすることにより、来場者は自然な流れでブース内を回遊しやすくなります。

⑤来場者が足を止める工夫をする
来場者がブース内で足を止めれば、商談や名刺交換につながる可能性が増します。
そのために、ブース内に以下のような工夫をすると良いでしょう。

・商品をじっくり見られるスペースを設ける
・動画やデモンストレーションを行う
・展示スペースのほかに商談スペースや立ち話エリアをつくる

展示会ブースの動線設計では、大きく「入りやすさ」「ブースの周りやすさ」「印象に残る展示」の3点を意識して、ブースづくりをすると良いでしょう。

デザイン性や視認性の高さの重要性

展示会においてデザイン性や視認性の高さは、とても重要です。
視認性とは、見やすさのことです。
いくらデザイン性が高くても視認性が低ければ、伝えたいメッセージを正確に伝えにくくなります。これが来場者がブースから離脱する原因になる場合も……。

例えば、ポスターや看板は、遠くからでも視認できるサイズにしましょう。パンフレットやチラシも、歩きながら見たとしても何について書かれているかが分かるように、キャッチーな文章や適切な文字サイズを意識することが大切です。
このようにデザイン性と視認性を両立することが、展示会におけるブースデザインの最低条件とも言えます。

 

ブース装飾以外に必要な制作物

■撮影用に作成した雑誌を小道具として使用しています。本物ではありません。表紙写真はこの素材の製作者が撮影したものです。

良いブースをつくるために、導線設計だけでなく、パンフレットやチラシ、動画といったツールを効果的に活用するようにしましょう。

パンフレットやチラシ

パンフレットやチラシは、展示会ブースのデザインと統一感を持たせることで、ブランドイメージをより印象づけることができます。
また、思わず手に取りたくなるようなデザイン性の高さも重要です。そのため、自社で作成したものよりもプロの手によってつくられたものを活用することをおすすめします。

ポイント
・訴えたい部分を明確にし、1枚で情報が伝わるデザインにする。
・簡単に手に取れる場所に配置することで、持ち帰ってもらえる可能性を高める。

動画

訴求力の高い動画は、来場者に商品の魅力を短時間で伝えられます。音声がついた動画であれば、聴覚からもメッセージを来場者に伝えることができるでしょう。

ポイント
・商品やサービスの特徴を短くまとめたものを制作する。
・モニターや大型スクリーンで流し、遠目からでも目を引く映像にする。

 

GYMの実績紹介

本章では、GYMが実際に行った展示会ブースの実績を紹介します。

事例①
◼︎ブースレイアウト:体験型
◼︎デザインのポイント
・手前にサービスの体験できるエリアを設けることで、来場者が興味を持った瞬間に試すことが可能となります。
・ブースの奥に入らなくても、どんなブースかを知ることができます。
・ブースの位置(角地)を活かした体験エリアのレイアウトとしました。
・訴求コピーは大きく一目でわかる視認性のよいデザインをめざしました。

 

事例②
◼︎ブースレイアウト:展示型
◼︎デザインのポイント
・展示会出展の目的は、ブランディングの強化。
・サービス内容と世界観を伝えることに注力したデザインです。
・遠くからでも目につく大胆なデザインにより来場者の興味をひきます。
・モニターを通路側に配置したことで、ブース近くを通る来場者にもメッセージを伝える工夫を行いました。

 

事例③
◼︎ブースレイアウト:セミナー型
◼︎デザインのポイント
・明るく清潔感のあるデザインにより、信頼性を高めます。
・通路に向けて画面を設置するレイアウトにより、多くの来場者にメッセージを伝えられます。
・オープンなレイアウトにすることで、来場者を呼び込みやすい工夫を行いました。
・セミナー終了後に商談しやすいレイアウト設計を行いました。
・セミナーに集まる来場者に見やすいよう、テロップを上部に配置した動画を作成しました。

展示会の装飾から制作物までGYMにお任せください

展示会は、集客だけでなく扱っている商品・サービスの認知度向上や信頼関係の構築にもつながる重要な場です。
展示会出展を検討している企業は、ブースの装飾や制作物をはじめ、様々な要素でプランニングする必要があります。

GYMでは、展示会ブースの装飾から周辺ツールの制作まで、ワンストップでサポートさせていただきます。どうぞ安心してお任せください。

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