Zoomウェビナーを開催するとき、主催者側の役割としてホスト、共同ホスト、パネリスト、そして視聴者の4つに割り当てられます。そのなかでも、エキスパート的な発言をする機会が多いパネリストは重要な役割です。今回はZoomウェビナーにおけるパネリストの具体的な役割や、上手く場を会話を回すための方法について紹介します。これからウェビナーの開催や役割分担について考える企業様は、ぜひ参考にしてください。
Zoomウェビナーにおける5つの役割
ウェビナーでは、主催者側・視聴者側合わせて主に5つの役割があり、役割次第でZoomの操作権限も変わってきます。ここからは、Zoomウェビナーにおける役割の違いを説明します。
ホスト
Zoomにおけるホストとは、ウェビナーの企画・運営者を指します。Zoomではウェビナーを予約した人が自動的にホストになるため、「ウェビナーではまったく登壇・発言しない人が、実はホストだった」ということも珍しくありません。ただし、ひとつのウェビナーにつき、ホストになれるユーザーは一人のみです。他のホストやパネリスト、また視聴者全員を管理できる権限を持っているため、責任は重大といえます。具体的にはウェビナーの開始・終了やパネリストの映像・音声の操作、また視聴者の強制退出もホストであれば可能です。
共同ホスト
共同ホストはホストのようにウェビナーを開始・停止することはできませんが、Zoomの管理機能の多くを操作することは可能です。そのため、録画係やタイムキーパーなど、ウェビナーを裏側から支える、いわゆる黒子役には共同ホスト権限を付与される傾向にあります。
ホストはウェビナー中に共同ホストを割り当てることができます。また、ホストはスケジュール時に代替ホストを割り当てると、指名した代替ホストにウェビナーを開始してもらうことができます。
司会者
オフラインのセミナーやパーティー同様、ウェビナーでも進行役を務める司会者は必要不可欠な存在です。ウェビナーを仕切り、ときにはパネリストや視聴者をサポートする司会者がいることでウェビナーにメリハリが生まれ、視聴者の集中力が持続します。司会者はウェビナーの顔役でもあるため、進行中はカメラをオンにして顔出しをしましょう。Zoomウェビナーで司会者を務める方は、共同ホストになることをおすすめします。
パネリスト
Zoomウェビナーにおけるパネリストとは、ホスト以外の発言者を意味します。すなわちウェビナーの運営に携わっていない、社外の方なども、パネリストになりえるのです。ウェビナー開催時、ホストはZoom内に「視聴者」として登録されている方を「パネリスト」に昇格します。パネリスト権限を与えられることでパネラーは、自分の音声のミュートやビデオのオンオフ切り替えができ、さらには視聴者リストの閲覧が可能です。また、パネリストにはホストや共同ホストにはない、挙手や回答機能が備わっていることで、ウェビナー中も発言しやすくなっています。
視聴者
視聴者は運営側とは逆の立場であり、Zoomウェビナーでは受講者で構成されるケースがほとんどです。ビデオや音声の切り替え、視聴者リストの閲覧、また他の視聴者の管理など、ホスト・共同ホストができるコントロールはほとんどできません。不要な音声や映像で司会や講義を妨げられることがなく、他の視聴者のプライバシーも守られるため、運営側は安心です。視聴者にはチャットや挙手、アンケート回答機能が備わっていて、音声がミュートになっていても、自分の意見を積極的に発信することができます。
パネリストがウェビナーを展開しやすくするコツ
ここまでで紹介した5つの役割のなかでも、さまざまな立場から発言をするパネリストは、Zoomウェビナーの活性を期待される存在です。発言時はパネリストにフォーカスする工夫を施すことで、ウェビナーの流れや雰囲気はぐっと良くなります。ここではウェビナーで取り入れたいポイントを説明します。
バーチャル背景を設定する
パネリストの背景が他の視聴者と同じではインパクトが弱く、せっかく良い発言をしても印象に残らないおそれがあります。そのようなことがないように、パネリストはバーチャル背景を事前に設定しておきましょう。ウェビナーのコンテンツとの親和性を考慮し、企業ウェビナーであれば自社のロゴやコーポレートカラーを選んでおくと、自社のアピールに有効です。商品やサービスへのアプローチ効果も期待できます。
また、バーチャル背景を使用する場合は、緑(青)色の一枚布を自分の後ろに設置する、いわゆる「グリーンバック」を駆使すると、バーチャル背景と人物がキレイに合成されておすすめです。ただし、この場合は服装に緑や青色を使えません。グリーンバックと同化してしまうからです。
ホストはパネリストの音声を都度制御する
パネリストがスムーズに話を展開するためには、ホストや共同ホストの協力がマストです。たとえばパネルディスカッションでパネリストが話している途中に、他のパネリストがくしゃみをすると、そのパネリストにカメラが切り替わってしまいます。これがウェビナーへの集中力の妨げになってしまうことも。そのようなことがないように、ホスト・共同ホストはミュート機能をこまめに切り替え、パネリストの発言に支障が出ないようにしましょう。
しかし、ウェビナーの内容に集中していると、どうしても切り替えを忘れてしまうことがあります。複数のパネリストがいると操作も煩雑になりますので、ミュート切り替え専任者を任命しておくと良いでしょう。
スポットライト機能を駆使しよう
ホストのZoomの設定が「ギャラリービュー」になっている場合、画面には複数の視聴者の顔が現れる仕様になっています。これでは発言中のパネリストの顔に集中しにくいものです。特定のパネリストをフォーカスしたいときには、ビデオのスポットライト機能を駆使しましょう。この機能はパネリストにスポットを当てるために存在する機能で、主要なアクティブ発言者として最大9名を設定できます。アクティブ発言者のうちの発言者のみが表示されるため、パネリストのインパクトを与える手段として効果的です。また、このスポットライト機能は細かい文字で書かれた資料をクローズアップしたいときにも適しています。
チャットに編集箇所を記録しておく
ウェビナーにはリアルタイムで配信する「ライブ配信」と、録画・録音したウェビナーを後から配信する「アーカイブ配信」のふたつがあります。後者を選択する場合、編集作業が必須です。それも撮影中にパネリストの言い間違えやくしゃみなどのハプニングが起こったタイミングをチャットに記録しておくと、後々の編集がスムーズになります。不要な部分をカットすることで、ウェビナー視聴者はパネリストの発言にのみ集中できるでしょう。
ウェビナーのアーカイブ配信をお考えの方はジムにご相談ください!
パネリストはウェビナーのクオリティを左右する重要な存在です。しかし、複数名のパネリストが登壇するウェビナーは切り替え操作も煩雑で、手間取ってしまうことも。バーチャル背景の設定に迷われる方も少なくありません。
「ウェビナーを開催したい、でもノウハウやパネリスト、視聴者のマネジメントがわからない」という方は、ぜひ株式会社ジムまでご相談ください。弊社ではウェビナーの構成から撮影、また背景デザインや資料の作成まで幅広く対応しております。お客様の理想に合わせて、最適なウェビナープランをご提案させていただきます。